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半暖簾の役割とは|短さは「入りやすさ」を演出!

「半暖簾」という言葉が登場して久しいですが、
様々な飲食店でこの半暖簾を使用するお店が増えてきました。

半暖簾というのは、通常ののれんのサイズの半分程度です。
一般的なのれんのサイズが平均して113cmなのに対して、
半暖簾はその半分の56cmほどしか無い短いサイズとなっています。

半のれんのサイズ

半暖簾を店の入口に掲げると、平均的な日本人男性の顔の部分に
当たるということから、暖簾をくぐるという言葉が生まれたと
いわれています。

通常、飲食店等の店をかまえる場合には、オリジナルの暖簾を制作します。

そのようなとき、通常よりも半分の長さの半暖簾を選ぶ店が増えました。
その理由として、通常サイズの暖簾では、お客さんが入店しても
中の様子をうかがうことができませんが、半暖簾であれば
来客があると店内の様子が見えるようになります。

それを見た人がその店に引き寄せられるように入店するため、
その入りやすさからオリジナルの半暖簾を製作を依頼する飲食店が
増えたことで、この短いタイプのものが普及するに至ったと
いわれているのです。

かつては日除け目的で長いものが使われていましたが、
現在では多くの飲食店で短いタイプを好んで使用するように
変化したのです。

半暖簾が活躍している場面

半暖簾が使用されている場面というのは、飲食店などに多いです。
また、和菓子屋や路面店など商品を通行人に対して見せることで
アピールし、集客につなげることが出来るというメリットから
通常の長さのものよりも短いタイプの半暖簾が、飲食店では
好まれて使用されています。

例を挙げると、ラーメン店や寿司屋や蕎麦屋、そしておだんご屋と
いったところで大いに活躍しているのがこの短いタイプの暖簾です。

なぜこのような半暖簾が選ばれているかと言えば、店内の様子を
通行人にチラ見せするためであるといわれています。

ちょっと敷居が高そうな店や新しい店、人が入っているのか
よくわからないような店の場合、どうしても入りにくさを
感じてしまいます。

そこに一人の客が現れて、入り口を開けることで、中の様子を
通行人が見ることが出来るようになるのです。

中の様子

そこで人がたくさん入っていたり、賑わっている様子が
チラリとみえるだけでも、その店に入ってみようかという
気にさせてくれるのです。

最近では、こうした理由から、飲食店ではオリジナルの半暖簾の
製作を依頼するケースが増えており、飲食店では通常サイズの
ものよりも、半分のサイズである半暖簾の需要が高まっているのです。

1100年代から存在していた「長暖簾」とは?

1100年代の平安末期の絵巻に、庶民の家々に描かれている
長暖簾ですが、絵巻に描かれる以前から使われていたと
考えられています。

のれんの役割には多くのものがあったのではと想像されるのですが、
直射日光から品物が傷むのを防ぐことが目的だったことが
最初にありました。

傷みを防ぐ

また、そのほかには冷たい風を防いだり、質店のお客様を
外から見えにくくすることや、呉服店の店に入ったお客様が
品定めをゆっくりできるように、との配慮がされたとの
心理的な面の目隠しということもあります。

京都が発祥の地と言われたいるのれんですが、日差しをよける・
風をよける・塵をよける・人目をよけるなどが目的で、
農村・漁村・山村など開放されている部分に利用されていたのです。

現在の長暖簾は、丈の長さは160㎝程に作られていて
店舗の出入り口などに設置されており、店舗内を上手く
隠すようにしながら、お店の格・品・風情を持たせることが
できるものとなっています。

長暖簾に美しい色合いを使いプリントをしたり、屋号などを
迫力ある文字を印刷することで、多くの人に店の商品の
販売促進のためのツールとなっている場合もあるのです。

店の出入り口に簡単に設置することができるので
利便性が高いものとなっています。

長暖簾の役割は目隠し!

長暖簾は、直射日光などの日差しから商品を守るための
日よけにもなっています。

目隠しとしての役割も果たし、店舗内をお客様スペースと
従業員スペースを区別するときに、ドアなどではなく
開放感もありながら、人目もある程度遮ることができる
インテリアに合わせながら使っているところも増えてきています。

のれんがあることで、別のスペースになるということが
自然とわかることもあり、店舗からお手洗いへの通路や
お風呂場で男女の間仕切りとしても利用されているのです。

のれん発祥の地の京都では、家紋や屋号を入れたものを
玄関先に設置されています。

観光旅館にのれんが掛けられているのが多いのも京都です。
人目を配慮して使われることが多いのですが、現在では
お部屋のインテリアとしてもいろいろな使い道があるのです。

部屋のインテリア

以前は技術的なものも低く、生地や染料なども限られていたために
麻布や藍染がほとんどでした。しかし今日では、染料や生地・
染色技術・設備などが格段に進歩しています。

昔は、暖簾に使う色使いもある程度業種により約束事があったのです。
商家は手堅さを重んじて紺色や藍色、お菓子屋や薬屋は砂糖や薬のイメージから白色などとなっていました。

また、紫は高貴な人だけに許されていて
庶民にとっては禁色となっていたのです。

こういった歴史を知った上で、のれんの製作にあたってみると
また違った視点があるかもしれませんね。

別名「結界の美」!暖簾の歴史に迫る

のれん(暖簾)といえば、私たちの生活に密着した
お馴染みのものとなっていますが、その歴史は古く
人との関わりはかなり長いものとなっています。

発祥については様々な意見がありますが、現在は
京都が発祥であるという考え方が一般的です。

古い歴史の書物に登場するものとしては、平安時代に書かれた
絵巻物のひとつである「信貴山縁起絵巻」があげられます。

信貴山縁起絵巻は日本の4大絵巻のひとつとされるものであり、
平安時代の庶民の生活が描かれていることが大きな特徴です。

その中では風雨を避けるためや部屋を仕切るためなどに、
のれんを利用する様子が描かれています。

現在は飲食店の入り口などに設置されるものというイメージが
強いのですが、元々は簾(すだれ)のようなものでした。

当初は夏の暑さをしのぐための日除けのようなものだったのですが、
さらに冬にも暖かく対応できるように分厚い生地で
作られるようになり、これが「暖簾」となったのです。

のれんの始まり

ちなみに、のれんには2つの世界を区切るものという考え方があり、
結界の美という言葉もあります。

のれんの美しさは日本古来の伝統的な技術が活かされたものであり、
歴史のある古い町である京都にはピッタリだといえるでしょう。

暖簾が果たしてきた役割

かつてののれん(暖簾)はお祭りで使用される、帳(とばり)や
幕のようなものだったと考えてください。

日本古来の歴史書である日本書紀には
青和幣(あおにぎて)という記述があります。

これは神事の際に使用する麻から作った布のことであり、
榊の枝に掛けて神前にささげるものだったのです。

鎌倉時代から室町時代に入ると、染め抜きの加工が可能になった
ことにより、商売のための道具として活用されるようになりました。

いわゆる看板や広告の一種であり、屋号を染め抜くことで
店舗のディスプレイとして活用されるようになったのです。

ちなみに当時は字が読めない人が多かったため、家紋や絵記号などが
数多く描かれました。

江戸時代になると識字率が向上して、文字が描かれることが
一般的になり、これが現在使われているものへとつながっています。

店舗の存在や営業を示す目印のために使われるのはもちろんですが、
日除けや風よけなど実用性も高いことが人気を集める理由と
なっているようです。

実用性が高い

さらに、装飾品やお土産品としてもポピュラーであり、
実際に観光地を訪れると様々な名所を染め抜いた商品などが
販売されています。

近年ではDIYのブームに伴って、部屋のインテリアや
実用品に活用する人なども多いようです。

師からの独立開業を表す言葉「のれん分け」

日本には古くから、フランチャイズに近い概念として
「のれん分け」という言葉があります。

同じ看板を背負い、独立していくという点で、両者は共通点が
あるのですが、フランチャイズ契約に比べると独り立ちするまで
徹底的な修行し、師から認められなければ、「のれん分け」を
いただくことはできません。

のれん分け

最もわかりやすく言えば、看板の名に恥じないレベルに成長して
初めて与えられるものです。

そもそも暖簾とは、店先や部屋の境界に目隠しや日よけのために
設置する布のことですが、そこには屋号や商号、家紋などが
染め抜かれていることが多いです。

柔らかい布でできているので、そこをくぐるようにして
中に入ることができます。

またこの暖簾を分けるということは、つまり同じ屋号や
商号が入った暖簾をお店に出すことができるということですから、
その理念をフランチャイズに例えるなら、商標使用許諾を
いただくような感じでしょうか。

ただ、のれん分けしてもらい独り立ちしたあとでも
本家と全く関わりがなくなってしまうわけではありません。

通常は、独立後も必要に応じて本家に奉仕することが求められます。
しかし、その反面危機に直面したときなどは
援助してもらうことができます。

のれん分けに対する救済制度はあるの?

何年も奉公し、やっとのれん分けしてもらったとしても
本家同様にうまくいくわけではありません。

お客さんがつくまでは時間もかかります。
プレッシャーもあることでしょう。

その上なかなか業績が上向くことがなければ、
不安でいっぱいになることでしょう。

そのような場合、本部のほうから手を差し伸べてくれる
救済制度もあります。

たとえば運営計画を見直し、どうすれば軌道に乗せることが
できるのかをアドバイスしてもらったり、経済的に苦しい状況に
追い込まれていた場合は、立て直しを図るためにもう一度
社員として再雇用し、生活の基盤を安定させたうえで
再度独立するタイミングを図ったりします。

独立するという夢を熱く語ったとしても、実際にはなかなか
簡単にできるものではありません。

難しい

生活の保障がないということや、失敗することへのリスクなどが
しり込みさせてしまうのでしょう。

家庭を持っていればなおさらです。
ある意味で独立のタイミングを逃すと、次がないと思うべきかもしれません。

早まる必要はありませんが、絶好のタイミングを
見逃すことがないようにしなければなりません。

リスクに備えて、きちんとした救済制度が設けられているかどうか
確認しておくと安心です。

のれん分け×フランチャイズ「のれんチャイズ」とは

わが国で古くからある「暖簾」は、飲食店では今でも
お店の前に開店と同時に吊り下げられるものです。

のれんをかける

そのお店がどんなお店でどんな特徴があるかを示しています。

「のれん分け」とは、そのお店で長年の貢献を主人が認めたときに
お店ののれんをしっかり守ってくれるように、家人や奉公人に
お店を譲ることを言います。

今も受け継がれており、ビジネス世界でも優秀なスタッフなどの
お店を譲るという事で使われているのです。

フランチャイズは、事業の仕組みやノウハウを提供し、
その対価で加盟金などのロイヤリティをとるサービスです。

競争優位の戦略で、独立した暖簾を利用して、全くの初心者でも
本部の指導の下に独立した固体として営業ができます。

一見「のれん分け」に似ていますが違ったものです。
独立して商売をするわけですから、会計用語「のれん」という
システムを、第三者にフランチャイズでわかりやすくしているのです。

従って、会計用語「のれん」自体が商売を続ける拠り所になっているのです。

フランチャイズと「のれん分け」双方にメリットもありデメリットもあります。

「のれん分け」のデメリットは、暖簾い傷をつける行為や
経営方針の逸脱で分裂してしまうケースもあります。

そこで、双方のデメリットの部分を補うということを
目指して融合する、「のれんチャイズ」という新しい形態が生まれました。

加盟者の利益を保護しながら独自性を認めるという制度で、
二つの制度のメリットだけを取り入れた制度になっています。

のれんチャイズの例

のれんチャイズとは?

のれんチャイズは、全く新しい仕組みになります。
この制度を取り入れた「大阪王将」の例では、
「ロイヤルティの支払い不要!」を掲げています。

のれんチャイズの形をとることで、ロイヤリティを発生させる代わりに
1%の商標使用料を支払うということになっています。

この形態では独立が確保され、会計用語「のれん」を
使わせてもらう対価を支払うことになります。

しかも、「大阪王将」ではさらにメニュー開発や販売が
自由に行える余地があるというのも魅力になっています。

本来フランチャイズのお店では、全国統一のメニュー・やり方を
守ることが前提になっているのを、のれんチャイズという形で
打ち破っているのです。

お店の個性を存分に発揮して店を繁盛させることも可能なのです。

これは従来の暖簾の考え方にも通じるものです。
主人が認めた技術を習得した職人が、自分の裁量で独自の
店づくりができるのです。

店の個性を出したいと考えているフランチャイズの店主も多いです。

それができないのがフランチャイズを経営するオーナーの悩みでもあります。
新しい形でののれんチャイズは各方面で注目を浴びています。

古い経営にはない独自性を出していけるかが成功のカギとなります。
のれん分けにはない厳しさがあるのも事実です。